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2007年4月3日の中国外交部秦剛・報道官の定例記者会見

 

   2007年4月3日の中国外交部秦剛・報道官の定例記者会見のうち、日本関係の一問一答は次の通り。

 問 温家宝首相の訪日中に中国は日本とどんな取り決めに調印するのか。温首相は安倍首相に靖国神社を参拝しないことを約束させるだろうか。

 答 温首相の今回の訪日は重要な訪問であり、中日関係の改善と発展にとって非常に重要な意味をもっている。双方がどのような取り決めに調印するかだが、関係の日程と議題についてはさらに協議中である。われわれは温首相の今回の訪問によって両国の戦略的互恵関係の中身が確立され、経済・貿易協力の仕組みがより完全になり、両国の教育、文化、青年間の長期的交流と協力がはかられ、中日善隣友好協力関係の一層の発展が促進されるよう希望している。

 第2の質問については、中日双方は両国関係の発展に影響を与えている政治的障害を克服し、両国関係の健全で安定した発展をはかることですでに一致している。歴史問題の適切な処理は極めて重要であり、中日関係がたえず前進するためのカギである。われわれは双方が苦労して得られた関係改善・発展のよい基調を大切にし、守って、両国関係の基礎を強固にし、協力の成果を拡大するよう希望している。

 問 温首相は今回の訪日が「氷を溶かす旅」になるよう希望すると述べたが、「氷を溶かす旅」とはどのような意味か。中国は中日関係のどのような進展を希望しているのか。第2に、温首相は日本の国会で演説するが、この演説にはどのような目的と意味があるのか。第3に、温首相は訪日中に京都を訪れるが、なぜ京都を選んだのだろうか。中国は温首相の京都訪問でどのような成果を望んでいるのか。

 答 最初の質問についてだが、温首相は訪日前に日本人記者の取材を受けることになっており、これについては首相本人に聞くのが最もよいと思う。

 中日関係は政治レベルだけでなく、経済・貿易、文化などのレベルでも改善されるべきで、両国間の友好の基礎もたえず拡大されるべきだ。われわれは全方位の幅広い分野で日本との互恵・ウィンウィン(共に勝者となる)の友好協力関係を発展させ、平和共存、代々の友好、互恵協力、共同の発展を実現することを希望している。

 日本の国会での演説についてだが、温首相はこの非常に重要な機会を利用して、中日関係の改善と発展および中日協力について中国の政策、主張を説明すると思う。

 第3の質問の京都訪問についてだが、われわれは温首相の日本訪問―東京だけでなく、地方も含め―を通じて、社会の各方面に対する理解を増進することを希望している。京都にしたのは双方で話し合った結果だ。

 問 両国は先週、新たな東海問題協議を行ったが、今回の協議の詳細はどのようなものだったのか。温家宝首相の訪日中、東海問題で進展がみられるだろうか。

 答 われわれはよく、中日両国は一衣帯水だと言っている。実際、この「水」にはわれわれ両国を結ぶ東海も含まれている。無論、東海の境界線問題で両国には異なる主張があるが、そのために両国関係の発展という大局が影響を受けてはならず、両国が共に東海の安定を守るという大局が影響を受けてはならない。中国側が東海問題の解決で、「係争棚上げ、共同開発」の原則に従うよう言っているのは、このような考えからである。両国の指導者は共同開発の大方向を堅持し、東海問題の協議を加速することですでに合意している。われわれは日本側と共に両国指導者の合意を実行に移すことを願っている。

 先週の第7回中日東海問題協議で、双方はそれぞれが関心をもつ問題について真剣かつ建設的話し合いを行い、十分に意見を交換した。次回協議をいつ行うかについて、双方は両国指導者の合意に従って、早急に時期を決めるだろう。

 問 温家宝首相の今回の韓国、日本訪問は今後の中韓日関係にどのような意味をもっているか。

 答 中、日、韓は互いに重要な隣国で、アジア地域の重要な国でもある。3カ国が善隣友好関係を築くことは、アジア地域の平和、安定、安全および発展にとって非常に重要な意味をもっている。温首相の今回の訪問で中韓、中日関係の一層の改善と発展が促進され、二国間の各分野の友好的互恵協力が深まるだろう。3カ国の共同の努力により、今回の訪問は必ず成功を収めるものと、われわれは信じている。

 問 韓国と日本は中国の重要な隣国であるのに、中国首相の訪韓はなぜ7年ぶりなのか。米国は韓国と日本に10万を超える兵士を駐留させているが、冷戦によって残されたこの問題が中国と韓国、日本とのハイレベルの交流に影響を与えていないか。

 答 中国首相の訪問の頻度で二国関係をはかるのは的確でなく、客観的でない。中韓は1992年に外交関係を樹立したばかりだが、両国間の貿易額は国交樹立当時のほぼゼロからすでに1000億㌦を突破するまでに増えた。両国は互いに重要な貿易パートナーになっており、こうしたことから中韓関係が確かに大きな発展を遂げたことがわかるだろう。中韓、中日の交流は、指導者の相互訪問やその他各レベル、各分野の交流を含めて、中断したことはない。中国の指導者が両国を訪問し、また韓日の指導者が中国を訪問している。無論、少しばかり前、周知の原因により、中日関係には困難が現れ、両国の正常な交流に影響を与えたが、両国は交流に影響を与えている障害を克服することで合意しており、双方とも両国関係の一層の改善と発展のために力を尽くしている。

 「妻や夫は選べるが、隣国は選べない」とよく言われる。中韓、中日は互いに重要な隣国であり、相互信頼を増進し、互恵協力を強化し、代々の友好と共同の発展を実現するため共に力を尽くすべきである。

 問 最近、安倍首相は第二次世界大戦当時の「慰安婦」問題で2度謝罪したが、温首相の訪日の際、この問題が持ち出されるだろうか。

 答 われわれはこのところの安倍首相の「慰安婦」問題における態度表明に留意している。歴史問題の正しい処理は中日関係の健全で安定した発展にとって極めて重要なものである。「慰安婦」など一連の歴史問題で、中国の姿勢は明確で、一貫している。歴史は前進の原動力となるべきで、重荷になってはならない。われわれは日本側が歴史問題の正しい対処、適切な処理によって、中日の二国間関係を順調に安定して前進させるよう希望している。

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