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中国映画感想の二「単騎,千里を走る」
2012/02/20

口数少なく頑固者という印象の古き日本の「親父」が、息子の為に中国へ旅立つストーリー。

見た瞬間、映画の全体像が頭に浮かんだのですが、全てを見終わると、その物語の奥深さと美しい映像世界に心は完全に吸い込まれていました。

この映画には日本と中国の様々な姿が凝縮されていると思います。特に人物像がそれを物語っていると言え、頑固で不器用けれども人情深い日本人。そしてやはり面子を重んじるも、仲間で問題を論じ、もてなし好きの中国人。両者の深さと人情味がくすりと笑える表現を用いながら、嫌味なく映し出されており、両国の文化理解を深める素晴らしい作品だと感じました。

もちろん、中国の古きよき農村の姿と雲南省の自然、そして中国の伝統演劇もこの映画の主役です。映像の全てに魅力があり、「いつか雲南省を訪れてみたい」、そんな衝動にもかられるました。ユーモア、人情、国柄の良さを映し出した映画、本当に素晴らしかったです。

謝謝!!

岡野翔太(21才大学生)

 

映画観賞ありがとうございました。高倉健の大ファンで感動しました。北京で数年前観ましたが又新しい感動を載せました。素晴らしい映画ですがひとつ困ったことはこの映画には有ります。それは、余りの感動シーンが強いので涙が止まらないことです。隣りの客の視線が気になり涙するオジサンの顔をみられるのが恥ずかしく思うからです。感動得涕泗滂沱。

高倉健は一九五六年のデビュー、東映の仁侠映画でトップスターになりマキノ雅弘監督、佐伯清監督で唐獅子牡丹の刺青を背中にした変形勧善懲悪映画のスターでした。美人女優の富司純子さんの共演は格好の良いものでした。今回の千里走単騎の健一さんの嫁役(理恵)寺島忍さんは富司さんの実の娘です。見当たりはお母さんそっくりですね。東映時代も素晴らしい高倉健でしたが、独立役の彼は原来の人柄の良さを現す映画に出演し、益々好きになりました。良い監督の出合い、山田洋次、降旗康男の名監督、特に山田監督の幸福の黄色いハンカチは良い作品でした。親友の関係になった降旗監督と六年振りの映画出演で「あなたへ」が今秋公開されます。今から楽しみです。

さて、今回の千里走単騎はこれ又高倉健と好朋友の张艺谋監督の作品でした。監督、出演の良きは当然でしたが、それ以上にバイプレーヤーの良きには驚きです。私は彼等の演技に心底感動させられたのであります。李加民さんの鼻水たらした迫真の演技、邱林さんの素朴で生真面目な演技、楊楊君の生まれたまま汚れを知らない神の子の様な演技、解説で知ったのですが、彼等が皆、プロの俳優でなく、まったくの素人なのでした。張監督はどの様にしてこの名演技、名場面を演出したのでしょうか。しかも彼等だけでなく、村人全員、その他ほんとどの生演者が素人と知り驚きです。この映画は生演者全員が善人役で悪役はありません。そしてセリフも少なく、あるのは全部美しい心でありました。人と人の交流の原点を痛く知りました。余りにも美しい人の心が集まった映画なので、有り得ない非現実物語と評する観客もいるそうですが、此処は素直に美しい人間の心内を見せて頂いたと感謝すべきだと思います。後日談として高倉健さんが麗江を再訪し出演者の皆さんに逢い再び友情の美しさを実感されたそうであります。私はこの映画を観て友好交流の原点を見直す機会を得ました。そして改めて方向も教えられました。この映画を提供して頂いた関係者の皆さんに深謝いたします。

月並みでどこかで聞いた言葉ですが、“映画って本当にいいですネ。さいなら!サイナラ!”

追伸 高倉健の本名は小田刚一です。映画の役名が高田刚一です。この辺りが又張監督のすごさです。

和田融(74才団体会員)

 
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