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温家宝総理,麻生首相との会談で,良好な中日関係の大切さを強調
2009-04-30 16:18

 

   温家宝総理は29日,日本の麻生太郎首相と人民大会堂で会談した.

   温総理は「中日友好は大勢の赴く所,人心の向かう所である.双方の共同努力の下,両国関係は積極的な発展基調を一定期間維持してきた.この良好な局面は得がたいものであり,大切にし,守っていくべきだ.両国の政府と政治家は,中日間の4つの政治文書の精神を堅持し,歴史を鑑として未来へ向かい,中日関係の持続的な改善と発展のためにたゆまず努力していかなければならない」と述べた.

   温総理はまた「歴史問題は非常に敏感で,国民感情に影響を及ぼす.日本側が約束を恪守し,適切に処理することを希望する.中国は日本と共に,青少年交流と民間の友好往来を拡大し,両国国民の相互理解を深めていきたい」と述べた.

   麻生首相は「日中両国政府各界の共同努力を経て,日中関係は日増しに緊密化し,政治経済貿易などの分野で両国の協力は積極的な成果を上げている」と指摘した.「歴史問題における日本政府の立場は,1995年と2005年にわが国の首相が発表した公式談話で完全に示されている.歴史を正視し,未来に向かうというのが主たる精神だ.日本のこの立場に,なんらの変更はない.日本は大局に立ち,両国関係に存在する問題を適切に処理し,政治的相互信頼を一層強化すること,『中日青年経済リーダー対話』などの枠組を通じて両国の青年の交流を強化し,両国民間の感情を深めることを望んでいる」と表明した.

   温総理は「世界金融危機による深刻な打撃を前に,中日が協力を強化することは,困難を共に克服し,地域の経済成長を牽引する上でプラスだ.当面は二国間貿易と相互投資の安定に努め,省エネ環境保護情報通信エコ経済ハイテク分野の協力を積極的に開拓し,新たな経済成長軸を育成することが必要だ.ASEAN諸国との実務協力を拡大し,中日韓協力を拡充し,『チェンマイイニシアティブ』の多角化とアジア債券市場の創設を推し進め,地域統合プロセスの新たな一歩を促すことが必要だ.保護貿易主義に断固反対し,国際金融監督を強化し,国際金融システム改革における積極的な成果を促すことが必要だ」と強調した.

   温総理はさらに「グローバルな試練には各国の共同対応が必要だ.中国はこのために引き続き積極的な建設的役割を発揮していきたいと考えている.最近,いくつかの国で豚インフルエンザが発生している.中国政府はすでに予防抑制体制を迅速に構築した.国際社会と情報の共有や協力を強化し,人々の健康と生命を守っていく」と述べた.

   麻生首相は「日中両国はアジアと世界の平和安定発展に重要な責任と影響力を持つ.日本は中国側と共に努力し,互恵協力をさらに拡大し,省エネ環境保護気候変動分野の協力を開拓していきたいと考えている」と表明.「世界金融危機という背景の下,日中は協調を強化し,手を携えて協力し,アジアと世界経済の回復と成長のために貢献し,戦略的互恵関係を一層拡充させるべきだ」と述べた.
麻生首相はまた,豚インフルエンザの一層の拡大を防止するために中国側と協力する意向を表明した.

   温総理は「中国は平和発展路線を堅持し,互恵ウィンウィンの開放戦略を遂行する.地域国際問題で日本との意思疎通と協調を強化し,アジアと世界の平和調和繁栄を促していきたい」と表明した.また,東中国海問題における中国側の立場と主張を重ねて言明した.

人民網日本語版」2009430

 

 
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