訪日中の王毅・国務委員兼外相は２５日、東京で自民党の二階俊博幹事長と会見した。

王氏は次のように強調した。双方の共同の努力で近年、中日関係は正常な軌道に戻り、安定発展の勢いを維持している。日本の新政権成立以来、中日双方は積極的相互作用を進めている。双方は新型コロナウイルス肺炎と闘う中で互いに支持し、互いに見守り助け合う友好的情誼の輝きを一層放ち、両国指導者の重要な共通認識を積極的に実行に移し、中日関係を新たな情勢の下で持続的に前進、発展させなければならない。

王氏は次のように述べた。中国は現在、新たな発展の枠組み構築を加速し、内需を一段と拡大している。これは日本を含む世界各国に新たな重要なチャンスをもたらすだろう。新型コロナウイルスの感染が安定した後、双方は人の行き来を徐々に拡大し、青少年の修学旅行など双方向の交流を進め、両国の民意環境を徐々に改善しなければならない。各分野の実務協力を強化し、協力過程でのそれぞれの懸念を解決しなければならない。地域統合協力を強化し、東アジア地域包括的経済連携（ＲＣＥＰ）の早期発効を共に図り、それを踏まえ、中日韓自由貿易協定交渉プロセスを積極的に推進しなければならない。

二階氏は次のように述べた。菅義偉首相は就任後すぐに習近平主席との電話会談が実現し、日本国内は励ましを感じた。日本は双方が両国の必要な人の往来のための「迅速通路」〈ビジネストラック・レジデンストラック〉を開設すると発表したことを歓迎する。双方は民間友好交流を希望する。自民党は日中関係の安定発展に尽力している。両国与党交流メカニズムの役割を引き続き生かし、両国間の経済・貿易、観光、青少年、女性などの交流・協力を深めることを願っている。