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増える「青空日数」 快適な環境を約束
2008/07/31
 2001年、オリンピック開催都市に選ばれた北京市は、オリンピックまでに必ず空気をきれいにすると約束した。そして今日までの7年間、大量の資金と人力を投入して、大気の改善に努めてきた。「以前に比べると、北京の空気は本当に良くなった」と感じている人も少なくない。

中国の北方の春はとても短い。しかも、春の訪れとともに砂ぼこりがひどくなり、人々を悩ませる。しかし最近、北京に住む人たちは、北京の春は砂ぼこりが少なくなってきたと感じている。空気もきれいになった。

数々の努力により、北京の「青空日数」はしだいに増えている

北京市が大規模な大気改善プロジェクトを始めたのは1998年のこと。当時はまだオリンピック開催を申請していなかったが、市民の生活環境を良くするために、12億2000万ドルを投入し、10年以内に目標に到達させることを決めた。  

北京の年間「青空日数」は、98年の時点では百日ほどだったが、2007年には241日に増加。大気の質も9年連続で向上した。北京オリンピック組織委員会の執行副主席兼秘書長である王偉氏は世界中の選手に向って、「みなさん、安心してください。オリンピックの開催期間中、北京の空気は快適な環境を提供します」と呼びかけている。

 

重点汚染企業を取り締まる

大気を改善するために、北京市政府はまず、環境汚染に深刻な影響をもたらす重点汚染企業から手をつけた。

中国を代表する巨大製鉄所のひとつである首都鉄鋼集団。「首鋼」と呼ばれ、北京の人々の誇りでもある。しかし、「緑色五輪」(環境にやさしいオリンピック)を実現するために、河北省唐山市の曹妃甸に移すことを決めた。  

「首鋼」の移転は06年に始まった。すべての移転作業が完了するには5年かかるという。「首鋼」が移転することで、北京の汚染物排出量は年間1万8000トン減り、大気は大いに改善される。

48年の歴史ある北京焦炭厰も、今年、閉鎖された。北京焦炭厰は石炭ガスの生産を主とする企業で、これまでずっと北京市民の生活に不可欠なエネルギーを供給してきた。しかし社会構造の変化により、今では一般的に天然ガスが使用されるようになっている。このため、深刻な大気汚染をおよぼす北京焦炭厰は、オリンピック都市計画の要求に基づき、閉鎖されたのだ。  

北京市はさらに、周辺の天津市、河北省、山東省、山西省、内蒙古自治区とも協定を結び、境界内の石炭燃焼、火力発電、建材、セメント、化学工業などの企業を整理するよう求めた。エネルギー消費が多く、深刻な汚染をもたらし、技術が遅れている企業は事前に淘汰され、そのほかの企業も汚染物の排出に対して厳しい基準を設けられた。

 

自動車の排気ガスを減らす

自動車の排気ガスも深刻な大気汚染源となっている。07年末現在、北京の自動車保有量は320万台に達した。専門家によると、自動車の排気ガスは北京の大気汚染の40%以上を占めるという。  

そこで今年3月1日から、EU共通の排気ガス規制「ユーロ4」より基準が高い「国家4号」を採用し始めた。「国家4号」に適応する自動車の排気ガス排出量は、その前の段階の「国家3号」より50%以上も少なくなる。また、「国家4号」基準のガソリンを使用すると、排気汚染物を約20%削減することができる。  

北京市民は積極的に環境に配慮した外出を提唱している。

写真は「毎月運転する日を一日減らそう」活動に参加するボランティアたち

さらに、一般車両での外出を抑制しようと、06年には軌道交通と路線バスを優先的に発展させるという原則を制定。路線バスは古い車両から新型のクリーンエネルギー車両に変わった。オリンピック開催期間中は、道路渋滞を緩和するために、一般車両に対してナンバーによる運行規制が行われる。これによって市民の外出に影響が出ないようにと、臨時に新型バスを1800台投入する見込みだ。運行時間も延長される。  

自動車の排気ガス削減対策は多くの市民から支持を得ている。05年には、環境保護部門と多数のドライバーの会が合同で「毎月運転する日を一日減らそう」という活動を行い、市民に環境に配慮した外出を呼びかけた。この活動には10万人近くのドライバーが支持を表明し、積極的に参加した。参加者は年々膨れ上がっている。

 

大気監視測定ネットワークを構築

大気の汚染状況を把握するために、北京市の環境部門は全方位の大気監視測定ネットワークを構築した。市内に監視測定ステーションを設立し、オリンピック会場周辺や自転車競技区などを重点監視測定地とした。これらのステーションには専門設備が設置され、空気のサンプルを自動採集し分類測定をおこなう。各ステーションのデータは最終的にコントロールセンターでまとめられ、北京市全体の大気状況を分析する。

「好運北京」の交通・環境総合テストでは、担当者が

レーザー測定設備を使って大気の質を測定した

07年8月17日から20日はプレオリンピック「好運北京」の一環としてナンバーによる運行規制を行なわれた。そして北京市の環境部門は、レーザーレーダー、航空機、監視測定車などを用いて全市の交通・環境総合テストを実施した。これにより、細かく正確なデータを得ることができ、北京の大気の質が向上していることがわかった。

オリンピック空気質量保障研究課題チームの専門家であり、北京大学環境科学・工程学院の教授でもある朱彤氏は、「一連の測定結果は私たちに自信を与えてくれました。北京の空気をきれいにするという約束を守れる自信があります」と話す。吉林・常務副市長も、オリンピックのために設立した環境監視測定ネットワークは、オリンピック後も継続して使用し、市民の生活環境を守るために役立つと語っている。

 

(「人民中国」ウェブサイトより)

 
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